演歌歌手宮史郎さん(本名・宮崎芳郎)が、19日午後1時5分、多臓器不全のため都内の病院で死亡した。69歳だった。レコード会社がマスコミ各社にファクスで発表した。通夜と葬儀は親族と近親者で営むという。

 宮さんは、1963年(昭38)に兄宮五郎さん、並木ひろしさんとコミックバンドぴんからトリオを結成。72年に発売した「女のみち」が約400万枚を売り上げる大ヒットを記録。続いて発売された「女のねがい」「女のゆめ」もミリオンセラーの大ヒットとなった。

 73年にぴんからトリオから並木さんが脱退し、グループ名をぴんから兄弟に改名。同年、第24回NHK紅白歌合戦に「女のみち」で初出場を果たした。83年にぴんから兄弟は解散し、以後はソロ歌手として活動していた。