ロック歌手氷室京介(52)の群馬県高崎市倉賀野町の実家に火を付けたとして高崎署は11日、現住建造物等放火の疑いで前橋市の無職女(37)を逮捕した。県警によると、火災は11日早朝に発生、氷室の実家など3棟を全半焼した。女は間もなく高崎署に出頭し「氷室さんの家に火を付けた」と話したという。意味不明な言動があることから刑事責任能力の有無を慎重に調べる。

 逮捕容疑は11日早朝、氷室の父親で高崎市の寺西正雄さん(89)方に放火し、木造2階建てを半焼させたほか、隣接する秋山成治さん(63)方の木造平屋などを全焼させた疑い。寺西さんの妻(79)が避難する際に転倒し、腕の骨を折る重傷を負ったほか、秋山さんが顔をやけどする軽傷を負った。11日午前5時50分ごろ、通行人が火災に気付いて119番した。