米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞(第67回)が9日、ニューヨークで発表され、ミュージカル部門の作品賞に「キンキーブーツ」が選ばれた。同作品にはニューヨークを拠点に活動する川名康浩さんがプロデューサーの一人として関わっている。
キンキーブーツは英コメディー映画をミュージカルに舞台化。歌を作詞・作曲した米歌手シンディ・ローパーがベストスコア賞を受賞し「ブロードウェーありがとう」と涙を浮かべながら謝辞を述べた。
キンキーブーツは今回、13賞でノミネートされ、6賞を受賞した。
昨年6月発表のトニー賞では、世界的デザイナーの石岡瑛子さん(2012年1月に死去)がミュージカルの衣装デザイン賞に「スパイダーマン」でノミネートされていたが、受賞はならなかった。
05年には宮本亜門さんが演出、コシノジュンコさんが衣装を手がけた「太平洋序曲」がリバイバルミュージカル作品賞や衣装賞などにノミネートされたが落選した。
トニー賞は1947年創設。ニューヨークの劇場街ブロードウェーで過去1年間に上演された演劇とミュージカルを対象に、最優秀作品賞などが贈られる。