デビュー35周年で5年ぶりに活動を再開したサザンオールスターズの桑田佳祐(57)に、出身地の神奈川県茅ケ崎市は31日、「市民栄誉賞」を贈ることを決めたと発表した。服部信明市長は「茅ケ崎の知名度を高め、市民に夢と希望を与えてくれた」と決定理由を明らかにした。

 サザンは8月10日から横浜市の日産スタジアムを皮切りに全国5カ所で復活ライブを開催。市は同月31日と9月1日に茅ケ崎市で行われるコンサートで贈呈式を行うことを検討している。08年8月の公演を最後に活動休止していたサザンが今年6月、活動再開を発表。同級生ら地元の有志が市民栄誉賞を贈ろうと発案し、市に推薦した。

 サザンのリーダー桑田が作詞作曲したデビュー曲「勝手にシンドバッド」や「チャコの海岸物語」「希望の轍(わだち)」などの多くのヒット曲には、同市の沖合に浮かぶ烏帽子(えぼし)岩や、地元の地名が登場することで有名。

 同市の市民栄誉賞はこれまで、宇宙飛行士の野口聡一さんと土井隆雄さん、元プロテニス選手杉山愛さん、プロ野球中日の山本昌投手、歌手加山雄三らが受賞している。