原爆の日を翌日に控えた5日、広島市中区の原爆ドームの前を流れる元安川の川面に、漫画「はだしのゲン」の作者の中沢啓治さんの写真と、ゲンの姿を映し出すイベントが開かれた。

 昨年12月に73歳で死去した中沢さんを追悼しようと、市民グループが企画。ライトアップされた原爆ドームを背景に、プロジェクターを使って、ゲンや中沢さんの姿とともに「生きろゲン!!」という言葉をスクリーンにした川面に投影。

 主催者の山根進さん(63)は「被爆者である中沢さんの思いが詰まったゲンは生き続けてもらわないといけない」と話している。