タレントみのもんたが、TBS系報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」(月~金曜午前5時30分)と「みのもんたのサタデーずばッと」(土曜午前5時45分)を降板することが明らかになってから一夜明けた26日、パーソナリティーを務める文化放送「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」(土曜午後1時)に生出演し、次男が窃盗容疑などで警視庁に逮捕されたことについて謝罪した。

 番組冒頭、「私の愚息のせいで、世間をお騒がせしていて申し訳ありません。一段落して形が出たらちゃんとお話しするとしていましたが、沈黙を守るという立場でおりました。今日の午後4時から会見を開かせていただきますが、まず自分の基礎を作ってくれた文化放送のこの番組でお話ししたいと思いました」と切り出し、心境を明かした。

 「2カ月番組(「朝ズバッ!」)に出ず、1人で自宅に引きこもって考えました。父親として大変複雑でした。30過ぎて、結婚して、子供もつくって、社会人になって、それでこういう不祥事を起こす。法治国家として、日本の罰則をしっかり受け取ってほしいって気持ちと、いい年こいて何してるんだバカ野郎って気持ちと、どうしたらいいんだろうって気持ちが錯綜(さくそう)していました。大事に育てたつもり、教育したつもりでした。でも30過ぎてこういう不祥事を起こすってことは、やっぱりどこか育て方、受け継がれた私の遺伝子のどこかにね、もしかしたら狂いがあったのかもしれないと思いますね。ということは、不完全な状態で世に送り出してしまった父親の責任っていうのは、あるなって思いました。あいつはあいつ、俺は俺って気持ちもあったんですけど、だんだん、違うなと。そういうそういうバカ息子を世に送り出したおやじの責任っていうのはないのか…ある。って、僕は今しっかりと言えます」

 番組降板の経緯についても明かした。

 「何もかも失った状態のせがれを見てますとね、つらいだろうなと。だから父親もやっぱり原点に戻って、自分にとって、みのもんたにとって一番つらいことを覚悟しなきゃいけないなと思いました。TBSさんにも、申し訳ない。断腸の思いです。ですが、捲土(けんど)重来、またいつの日かお会いしましょうと話しました」

 また、今年中にウクライナ・チェルノブイリ、米スリーマイル、福島など原発事故があった地域を訪れ、放射能の問題などを取り扱う特番を提案していたことも明かし、「企画は宙に浮いてしまいましたが、後輩に託しました」と話した。

 今後については、「もう1度鍛え直して、さらに自信を持って、だめなものはだめだ、ここは間違っていると、言わせてもらう。そういう男に成長したいと思います」と前向きだった。その後、「不徳の致すところという言葉がありますけど、それしかありません」と再び謝罪し、「1度、議論してもらいたい。子どもが成長して、いつまで親が責任を持つのかなあ、と。でも、僕はたどり着きました。不完全な形で世に送り出した親の責任は一生ついてまわる。その責任の取り方を、みんなと一緒に考えなきゃいけないなと考えています」と、あらためて自分の親としての責任について言及した。