田村憲久厚生労働相は21日の記者会見で、身体障害者手帳の交付や再認定の仕組みを議論する検討会を立ち上げる考えを示した。

 「両耳の聞こえない作曲家」として知られ、聴覚障害2級の手帳を取得していた佐村河内守氏の聴力回復を認める謝罪文公表を踏まえた対応となる。

 田村氏は「事実関係がはっきりした後に検討会を立ち上げる」と述べた。検討会は再認定の必要性や聴覚検査など交付手続きの在り方などに関し、専門家から意見を聴取する形を想定している。

 障害者手帳には例外を除いて有効期限がなく、自治体の指定医の検査を受けて交付される。横浜市は、佐村河内氏が指定医の再診察を受けることで同意したと公表している。