ゴーストライター問題の渦中にあり、現在の全聾(ろう)状態をウソだと告白した作曲家佐村河内守氏(50)が7日、都内で記者会見を開いた。

 午前11時、まずは手話通訳が最初に入場し、壇上下に待機した。佐村河内守氏は、トレードマークの長髪をばっさり切り、ヒゲも剃っていた。サングラスもなかった。最初は立ったまま、紙に書いた関係者への謝罪、フィギュアスケートの高橋大輔選手への謝罪を読み上げた。

 「このたびは多大なご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。謝らなくてはいけないので、紙に書いてきました。CDを買ってくださった皆さま、音楽を聴いてくださった皆さま、演奏会に来てくださった皆さま、私のうそによりご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。講談社の方、幻冬舎の方、日本コロムビアの方、ツアー開催者、NHK、民放、新聞、雑誌の皆さま、このたびは本当に申し訳ございませんでした。高橋大輔選手にも深くおわび申し上げます。被災者の方にも深くおわび申し上げます」

 また、身体障害者診断で「聴力障害に該当しない」診断を受けたため、「障害者手帳は返還しました。障害者年金は受け取っていません」と話した。