落語協会の柳家小三治会長(74)が6月の任期満了で退任することが17日分かった。関係者によると、同日開かれた理事会で了承され、新会長には柳亭市馬副会長(52)が内定したという。6月の総会で正式決定する。

 小三治は2010年6月に会長に就任、現在2期目。春風亭一之輔を21人抜きで真打ちに昇進させるなど若手の育成に力を注いできた。体調面での不安などが退任の理由とみられる。

 市馬は大分県出身で、1980年に故五代目柳家小さんに入門し、93年に真打ち昇進。2011年に落語協会副会長に就任した。古典落語を得意とし、自慢ののどを披露する高座でも親しまれている。