歌手華原朋美(39)が29日、大阪市内でカバーアルバム「MEMORIES-Kahara

 Covers-」の発売記念イベントを開き、2回で計約2200人のファンが集まった。

 自身に求愛しながら、元AKB48で女優の畑山亜梨紗との交際が発覚した明治天皇の玄孫(やしゃご)で憲法学者、竹田恒泰氏(38)をめぐる「両てんびん疑惑」騒動については、「私、最近、すごいニュースになっていて」と苦笑い。「ついこないだまで、フィリピンの島にいたんですけど、ほんとに気が気じゃなくて。毎日、ヤフーニュースを見ていて、ドキドキしていて。だからあんまり休めなかった」と振り返った。

 フィリピンでは父と2人きりで過ごしていたといい、インターネット上のニュースで「傷心旅行」の文字を見つけた父から「お前、傷ついていたのか?」と言われたことを明かし、2人で笑い合ったという。

 休暇について「それなりに楽しい思い出でした。深い話もできて、いい時間でした。お休みをいただいたので、これからまた(芸能活動を)走っていきたい」と話すと、笑顔でファンに向かい軽く頭を下げた。

 この日は、約15分のトークとライブ、握手会。事前に取材の案内はなされていなかったが、華原の帰国後初イベントとあって、取材陣が集まった。それでも、華原は嫌な顔をせず、会場入りの際には「足元の悪い中、ありがとうございます」と一礼した。

 大阪での公開イベントは7~8年ぶりだった。華原のトークは飾り気はなく、ストレート一本勝負。芸能界復帰については「90年代のときは小室(哲哉)さんプロデュースで昇り調子で何の苦労もなかった。今回はマイナス120ぐらいからのスタートで、スタッフさんも、またドタキャンするじゃないかって、大変だったと思います」と語り、続けて「すいません」と頭も下げた。

 昨年末、元恋人でもあった小室と久々に共演したことについても自ら切り出し、ファンに「みなさんにもうれしいことでしたか?」と逆質問。客席から「うれしかった」と声が上がると、満足そうに「そうですよね」と笑顔で返した。さらに、自身の歌手スタイルを「経験を生かして歌うタイプなんですけど、私の経験、あんまり幸せじゃないので」と、自虐ネタも入れ込んだ。ファンがトークに聞き入っていると察すると、「みんな、ここ笑うとこなんで、笑ってくださ~い」と、自ら場を盛り上げて見せた。

 赤裸々トークの展開は、「老後の不安」にも及び、「私、無職歴が長いので、お仕事をして、口座にお金が振り込まれると『あー、うれしい!』って思うんですよね。今は、貯金に(興味が)あります」とも話していた。