放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は21日までに、児童養護施設を舞台にした日本テレビ系のドラマ「明日、ママがいない」を審議対象にしないことを決めた。

 BPOによると、委員会運営規則の「苦情の取り扱い基準」に該当しないことが理由という。審議を申し立てた慈恵病院(熊本市)が直接の利害関係者に当たらないと判断したとみられる。具体的な理由は今後ホームページで公表する。

 ドラマは今年1~3月に放送。児童養護施設関係者を傷つける恐れがあるとして、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院が審議を求めていた。

 BPOの「放送と青少年に関する委員会」も3月、審議対象にしないことを決めている。