演歌歌手北島三郎(77)が12日、都内で行われた「歌供養」に参加した。

 「王将」「矢切の渡し」「風雪ながれ旅」など数多くのヒット曲を持つ作曲家船村徹氏(82)の誕生日に毎年行う恒例行事。ヒットに至らなかった数々の歌を弔い、物故者を悼む儀式で今年で30回の節目を迎えた。鳥羽一郎、由紀さおりら多くの門下生を含む約300人が参列して献花した。

 法要後、船村氏の誕生会を兼ねた食事会を実施。船村氏の同門会名誉相談役の北島があいさつに立ち、「お師匠さんには歌の魂を訴えるようにして歌え、悲しい曲でも笑って歌えと教わった」と振り返った。「これからも終わりのない歌の道を歩んでいきたい」と生涯現役を誓った。

 来年春に、船村氏の出身地、栃木県日光市に「船村徹記念館」がオープンする予定だ。