元タレント島田紳助さん(58)の親友で、7月31日に肝硬変のため58歳で亡くなったタレント、土建屋よしゆきさん(本名・広部吉行=ひろべ・よしゆき)の通夜が3日、京都・宇治市のセレマ槙島シティホールで営まれ、土建屋さんの親友で元タレントの島田紳助さん(58)が参列した。

 複数の関係者によると、紳助さんは極秘で訪れ、取材陣の前に姿は見せなかった。会場には、紳助さんからは「長谷川公彦」として届けられた花が2基、飾られていた。

 土建屋さんは、08年から抗リン脂質抗体症候群と闘い、入退院を繰り返していた。紳助さんとは頻繁にメール交換し、亡くなる直前にも面会。土建屋さんの長男有利(ゆうり)さん(28)によると「父は(死去の)3日前までメールをしていた」といい、紳助さんとも、体が動く限りは連絡を取り合っていた。紳助さんから「家族一丸で頑張りや」と励まされたという。

 両者を知り、土建屋さんから「師匠」と慕われた円広志(60)は「互いに求め合っていたというか、うらやましい部分もあった」。土建屋さんは、紳助さんが「芸人よりおもろい同級生」としてテレビに出演させられ、タレント活動を始めた。ただその後、2人は絶縁状態になった時期もあったが、やがて関係は回復。高校時代さながらの関係に戻っていた。関係者によると、関係が近すぎたゆえ、ささいなことでもケンカすることがあったという。

 円は「2人が仲たがいしたときは残念やなと思ったけど、やっぱり心の奥底でつながっていたというか、これが友情というつながりを感じた」と、涙をこらえ思い出を語った。

 また、親交が深かったオール巨人(62)は「(病気発覚から)最初はもうあかんかも、言うてて。5年間もよう頑張った。5年間のロスタイムを自分で作りましたからね。ホンマ、ええやつでした。(遺体の顔は)男らしい、ええ顔してました」と話した。

 バイク仲間でもあったタレント長原成樹(50)は「へこんだとこ、見たことない。いつも、すっごい笑ってて、僕らを笑わせてくれた」と、土建屋さんをしのんだ。

 この日の通夜には円、巨人、長原、村上ショージ、ハイヒール・モモコ、石田靖らが出席。祭壇の隣には愛用のレーシングスーツがかけられ、受け付け近くには「思い出コーナー」を設置。同コーナーには紳助さんとの写真や、CD「一攫千金ブブンブン」などが置かれた。同曲は会場内でも流されていた。

 葬儀・告別式は4日午前11時から同所で。喪主は長男の有利(ゆうり)氏。