日本でも大ヒットを記録した「アナと雪の女王」。

 本作のヒットの要因にアナとエルサのダブルヒロインが女性から熱い支持を集めたことが挙げられるが、今後女性を主役に据えたハリウッド映画が増えていくことになりそうだ。

 近年女性が主人公の大作が立て続けに制作されて、大ヒットを記録している。2013年にアメリカで公開された作品の興行収入では、「ハンガー・ゲーム2」「アイアンマン3」「アナと雪の女王」がトップ3(Box

 Office

 Mojo調べ)を占めたが、このうち「アイアンマン3」を除く2作品は女性を主人公とした作品となっている。

 また、先月最終週の全米興行収入では、ハリウッド屈指の男性アクションスターのドウェイン・ジョンソン(42)主演の「ヘラクレス」(10月24日日本公開)を抑えて、スカーレット・ヨハンソン(29)が人智を超えた能力を発揮するヒロインを演じた「LUCY/ルーシー」(8月29日日本公開)が首位を獲得した。

 こういった近年の傾向により、今後も女性を主役に据えたハリウッド大作の制作が予定されている。1984年の大ヒットSFコメディー「ゴーストバスターズ」のリブートでは、全員女性のゴーストバスターズチームがメーンキャストになると伝えられている。また、往年のアクションスターが集結した「エクスベンダブルズ」シリーズやマーベル・コミック原作の大作「マイティ・ソー」は女性版の制作が予定されており、他にも「スパイダーマン」の世界を舞台にした女性スーパーヒーロー映画の制作プロジェクトが進められているという。

 ハリウッドではアクション映画の主人公は男性というキャスティングが長年続いてきたが、近年この構図が変わりつつある。作品をヒットに導くためには、女性の力が重要になっているようだ。【ハリウッドニュース編集部】