兄弟デュオ「狩人」のめいは、ものまねタレントだった。歌手きゃりーぱみゅぱみゅ(21)のものまねで知られるマーナ(37)が30日、千葉・浦安市で行われた夏祭りに出演し、きゃりーとの共演を熱望した。

 自作のきゃりー風衣装を着用して「サプライズゲスト」として登場。約500人の観客は、きゃりーそっくりの容姿に驚いた。マーナは「もったいないとらんど」など計5曲を披露し、ラストの「にんじゃりばんばん」では子どもたちと一緒に歌い、踊った。「私も母親として、子どもたちが楽しんでいる姿を見て、うれしくなりました。いつかは夢であるきゃりーちゃんと共演したいです」。ライブ終了後には、子どもたちの記念撮影に追われる人気ぶりだった。

 マーナは幼少期からものまね好きだった。叔父は狩人で、音楽は生活の一部だった。12年6月、東京・新宿のものまね劇場「そっくり館キサラ」に姉妹でオーディションを受け、合格した。きゃりーは、周囲から「顔が似ているから」と言われて始めた。当初は16歳の年齢差に抵抗があったが、研究する度にきゃりーを尊敬するようになっていった。昨夏にはファンクラブにも加入した。

 マーナは19歳で結婚、34歳で離婚した。高2の長男と中2の長女を持つシングルマザーで、主婦とものまねの両立をしている。「この年齢できゃりーちゃんのものまねをしていること自体がミラクルだと思っています。本当に有りがたいです。同世代のママに『まだまだ私たちは出来るんだ』ということを伝えていきたいです」と、“ママものまねタレント”として意気込んだ。