女優の藤原紀香(43)が4日、自身のブログを更新。1日に死んだ人工尾ひれのバンドウイルカ「フジ」を哀悼した。

 フジは1976年から沖縄県の海洋博公園で飼育されていたイルカ。2002年に病気で尾ひれの75%を切除し、以後はゴム製の人工尾ひれを装着。困難を乗り越え元気に泳ぎまわるまで回復したその姿は映画化もされるなど、観光客にも人気だった。

 感染性肝炎のため45歳(推定)で死去したフジについて、「私は、フジのドキュメンタリーを何度も繰り返し見る度に泣いて、そして、勇気をもらっていたよ」という藤原は「天国のフジへ☆」とのタイトルでブログを更新。今年9月にフジに会いに海洋博公園を訪れたが、「他のイルカたちが楽しそうに泳ぐなか、なんだかしょんぼりしてた」とフジは元気がなく、「今思えば、調子悪くて辛かったのかな」とその時の様子を振り返った。

 「だけどね、本当に愛おしいレスポンスと仕草は一生忘れない。亡くなる前に、一瞬でも会えて良かった」と藤原。「人の声が、言葉が届くフジだった

 きっと人工尾びれの何度ものチャレンジで、ずっとずっと、多くの人の愛と声を聞き続けたフジだからこそ、私の声も届いたのだと思う。諦めない気持ちと愛は、全てを超えて届くと言うことを教えてくれたフジ

 本当にありがとう」と感謝の言葉をつづった。