ハリウッドでは、メディアに隠す様子もなく実の両親を大嫌いだと公言するセレブは意外にも少なくない。そこまでの嫌悪や確執の裏には一体どんな理由が存在しているのか。そこには彼らの抱える複雑な家庭環境が背景にあるようだ。

 ■アンジェリーナ・ジョリー(39)

 アンジェリーナ・ジョリーの両親、アカデミー賞俳優の父ジョン・ヴォイトと今は亡き母ミシェリーヌ・ベルトランは父の精神的虐待や不倫が原因でアンジーの幼い時に離婚。以前から父ジョンとの不仲説や和解が頻繁にタブロイド紙にとりあげられている。以前にジョンがアンジーについて「娘は深刻な精神的な問題がある」とメディアに話し、その後アンジーは父と数年縁を切っている。ブラッド・ピットとの結婚式にも招待されなかったとのうわさ。

 ■リンジー・ローハン(28)

 マイケル・ローハンとディナ・ローハンの間に生まれた女優リンジー・ローハン。父のマイケルはインサイダー取引、暴行、飲酒運転で逮捕歴があり、更にはディナ以外の女性との間に子供もいるという根っからの素行の悪さで両親は2007年に離婚。幼少期から両親の争いを目の当たりにしていた。ある日、ナイトクラブでリンジーが母ディナと大げんかをして泣きながらマイケルに電話をしたリンジー。その音声を録音してプレスに売ったマイケルは、リンジーに縁を切られ「元父親」と呼ばれている。

 ■マコーレー・カルキン(34)

 マコーレー・カルキンは、映画「ホーム・アローン」で大ブレイクしかつて世界一有名な子役と呼ばれていた。その父キット・カルキンは、いわゆるクレイジーなほどの「ステージ・パパ」であった。マコーレーの出演する映画の役を本人の意見も聞かずにすべて決め、小さい男の子には過剰すぎるほどに働かせていた。キットが非常識な額のギャラ要求をするようになりオファーが激減。マコーレーのキャリアをぶち壊した上に、両親は幾度となく彼の収入を巡って裁判で争っていた。10代の時には自分の収入を自分でコントロールする権利を得るため、実の両親と法廷で闘ったのちに父親とは絶縁。

 ■エミネム(42)

 ラッパーのエミネムは、生後18カ月にして実の父親に捨てられるという暗い過去を持つ。母親のデビー・ネルソンが薬物中毒であるという過激な歌詞を自身の楽曲でラップし、それに対しデビーは約10億円の損害賠償を求めてエミネムを訴えたという凄まじい確執がある。しかし、2009年にデビーが乳がんを発病した後に息子との和解を懇願し、エミネムは治療費の借金を返済してあげている。

 特に小さいころからショービズ界で活躍するセレブたちは、親にその名声や富を利用される場合が多い。将来自分の子どもを有名にしたいという夢を抱いている方は、彼らの二の舞いにならないよう用心が必要だろう。【ハリウッドニュース編集部】