AP通信によると、1982年の米映画「愛と青春の旅だち」の主題歌を歌った英ロック歌手ジョー・コッカーさんが22日、米コロラド州で肺がんのため死去した。70歳だった。

 44年、英中部シェフィールド生まれ。60年代、配管工として働きながらパブで音楽活動を始めた。68年にビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」のゴスペル風カバーで脚光を浴び、翌69年のウッドストック音楽祭でも披露、力強く情熱的な歌唱で魅了した。

 一時は酒と麻薬の中毒に陥ったが妻の助けで復活。82年、ジェニファー・ウォーンズとデュエットした同映画の主題歌が大ヒット、83年にはグラミー賞を受賞、不動の地位を築いた。

 AP通信によると、ポール・マッカートニーは22日、「長い間よい友人だった。訃報を聞いて本当に悲しい」とコメントした。