芸能プロダクション、石井光三オフィス会長の石井光三(いしい・みつぞう)さんが6日に死去していたことが13日、事務所から発表された。83歳。

 かねて、胆管がんで病気療養中だったが、都内の自宅で近親者にみとられながら死去した。葬儀告別式は故人の遺志で近親者のみですませた。「お別れの会」の開催については未定。

 1931年(昭6)10月13日生まれ。39年にJO京都撮影所(旧東宝京都)入りし、46年には東横映画京都の第1期ニューフェースになった。52年には宝塚新芸座入りしたが、63年にタレントを引退して松竹芸能株式会社に入社してマネジャーに転身した。やがて、83年に石井光三オフィスを設立して、06年に会長就任。事務所には現在、ラサール石井、清水よし子、竹内郁子、磯野貴理子、内山信二ら多くのタレントが所属し、石井さんもタレント「石井光三」として活動をしていた。

 日本テレビ系「思いっきりテレビ」、「ルックルックこんにちは」などのワイドショーや、フジテレビ系「オレたちひょうきん族」などのバラエティー番組に多数出演。映画「女衒」にも出演するなど、お茶の間の人気者だった。特に撮影現場では「弁当ありまっか、弁当!」と弁当を探しだれも食べない残り弁当を見つけると、「これ、もらえますか」と連発。このことがテレビ出演きっかけともなった。