東日本大震災で被災した宮城県石巻市を中心に、復興への道のりを記録するドキュメンタリー映画が制作されることになった。石巻市で29日、制作委員会が開かれ、監督を務める青池憲司氏(69)が「長い長い復興(へ向けた取り組み)が始まり、被災地の人々がどんな風に成し遂げていったかを記録していきたい」と抱負を語った。

 青池監督は、阪神大震災でも神戸市長田区に密着したドキュメンタリー映画を制作。今回の映画は「宮城からの報告~こども・学校・地域」と題して、子どもたちの姿を主なテーマに来年3月まで撮影する。作品は短編3部作と本編の構成で、本編の公開は来年10月ごろの予定。

 制作委は「後の世に残るものを作っていきましょう」と呼びかけ、青池氏も「被災地のみなさんの日々に寄り添わせてもらい、撮影したい」と話した。