第66回カンヌ国際映画祭の最高賞を競うコンペティション部門に出品している「そして父になる」の是枝裕和監督と主演の福山雅治らが18日、映画祭会場で記者会見した。

 是枝監督は3回目の同部門への参加で「映画について深く考える、カンヌならではの豊かな時間を過ごしたい」と述べた。

 「そして-」は、6年間育てた息子が出生時に取り違えられていたことが判明したエリート会社員を主人公に「親子とは何か」を問う人間ドラマ。同映画祭初参加の福山は「想像もしていなかった。昨日、今日と過ごし、少しずつ実感が湧いていくのではないか」と感慨深げに話した。

 会見には共演者の尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子らも出席した。

 公式上映は18日夜(日本時間19日朝)。コンペ部門には三池崇史監督「藁(わら)の楯(たて)」も出品されており、受賞結果は26日夜(同27日未明)発表される。