米映画「パシフィック・リム」(8月9日公開、ギレルモ・デル・トロ監督)の先行上映会イベントが28日、東京・豊洲で行われ、人気子役の芦田愛菜(8)らが登壇した。

 芦田にとってはハリウッドデビュー作で、巨大生物に両親を殺される悲運の日本人少女を演じた。レッドカーペットからステージに上がると、「私は芦田愛菜です。この映画『パシフィック・リム』をぜひ楽しんで下さい」と、流ちょうな英語でコメント。雨にもかかわらず、集まった2000人のファンからは、どよめきと感心の声が上がっていた。

 デル・トロ監督の来日会見も行われ、席に並んだ芦田は「監督はあんみつがお好きなので、一緒にあんみつを食べに行きたい」と、おもてなしを希望した。

 ところが、肝心のデル・トロ監督の目は別のところに向いていた。ウルトラマンなど日本の特撮文化に精通した自称「オタクガイジン」は今回の来日で、フィギュア販売店などが多数、入っている東京・中野の商業施設「中野ブロードウェイ」に行くことが目的という。「オモチャを買うために空のスーツケースを1つ、持ってきているんだ」と、オフが待ち切れない様子だった。

 菊地凛子(32)は、芦田が演じる少女が成人した後の役柄。2人が共演するシーンはなかったが、菊地はオフの日に芦田のロケ先へ行ったという。「現場で面倒見のいいお姉さんのフリをして、CDにサインをもらっちゃいました」と真の目的を明かすと、会場から笑いが漏れていた。