俳優渡哲也(66)が初の外科医役で主演するテレビ朝日系スペシャルドラマ「告知せず」(年内放送)がこのほど、米グアムでクランクアップした。グアム観光親善大使を務める舘ひろし(58)の橋渡しで実現したロケで、政府観光局の全面協力も得た。石原裕次郎さんゆかりのハワイや北海道小樽に続く石原軍団の新たな拠点となった。
91年に直腸がんと闘った渡が、告知する側の外科医にとして苦悩する話題作がグアム島で撮了した。物語の終盤。長谷川誠至(渡)が妻の十央子(とおこ=高畑淳子)に小腸がんを告知できずにいる中、十央子は息子の涼(滝沢秀明)を連れ、誠至との新婚旅行先だったグアムを再訪した。しかし、病状が悪化して緊急入院。日本から誠至が駆け付ける設定だ。現場は「ローリング(撮影開始)」など英語が飛び交う。渡は新鮮な気持ちで演技を楽しんだ。
撮影は同島の名所ココパームガーデンビーチや恋人岬、グアム記念病院などで行われた。同病院は島内唯一の総合病院で実際に開業しているが、ドラマ制作に全面協力する政府観光局の意向を受けてロケの申請を受理した。
グアムの協力を取り付けたのは舘だった。グアムのフェリックス・P・カマチョ知事と数年前から親交があり、6月に観光親善大使に委嘱された。所属の石原プロはこれまで、裕次郎さんが晩年を過ごしたハワイや少年時代に生活した北海道・小樽など縁の深い場所で撮影してきた。今回も慣れ親しんだハワイなどがロケの候補地に挙がったが、舘は「いつかカマチョと仕事したいと思っていたら運良く実現した。観光親善大使としては上々の滑り出しです。今回の私はツアーコンダクター。俳優であることを忘れて芝居してますから」とおどけた。
市内のホテルで制作発表を開いた渡は「グアムのことはひろしに任せて演技に集中しました。台本の読み合わせの時、すすり泣く人が出るほどのドラマ。期待してください」と自信を見せた。撮影前の下見で出した要望がすべて受け入れられたという佐々部清監督は「協力態勢はパーフェクト」と全面バックアップに感謝した。【木下淳】




