ガッキーがスタジオジブリとコラボした。新垣結衣(20)の3曲目のシングル「piece」の初回限定盤第2ジャケットとプロモーションビデオ(PV)をジブリのアニメーター百瀬ヨシユキ氏(55)が手掛けた。

 第2ジャケットは、前向きに明るく跳びはねている20代の女性をイメージ。周囲に「Lovelines(ラブラインズ=愛の帯)」と名付けた虹色のラインを配した。CGプログラムによって、不規則で立体的な帯の軌跡を描き、人と人のつながりを表現した。新垣本人が書き下ろした花のイラストによる初回限定盤第1ジャケットと、顔写真の通常盤ジャケットを並べると、表裏でラブラインズがつながるという趣向だ。

 アニメPVは、20代OLが日常の生活に不満を抱きながらも、青空模様の傘や届いたメールで、ささやかな幸せを感じるというストーリー。新垣本人が出演した実写版PVでは、ふとしたきっかけで、パズルのピースに例えられた心のすき間が埋まっていく。ともに主人公の心情が変化し、ラブラインズが生まれる様子を描いている。

 ジブリのアニメの世界に飛び込んだ新垣は「出来上がったPVを見た時は、奇跡だと思いました。楽曲の世界がより深まり、うれしかった」とコメント。百瀬氏は「映像だけでは語りきれなかったものが、新垣さんの歌によって埋められた感じがした」と話した。

 [2009年2月13日8時16分

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