ピン芸人日本一決定戦「R-1ぐらんぷり2009」の決勝戦が17日、東京・台場のフジテレビで行われ、中山功太(28)が優勝した。敗者復活戦からの2人を含む10人の決戦で、出番は最後。時報に合わせて「まもなく○○な人をお知らせします」という、あるあるネタで挑んだ。

 審査員7人が95~99点を付け、暫定1位のエハラマサヒロを上回ると「僕?

 よっしゃーっ!!」と絶叫し、思わず審査員の桂三枝の抱きついてしまった。

 大阪ではレギュラー5本の人気者だが、全国的にはまだまだ。実家の事業が倒産し、自宅が抵当に入ったり、「つむじから生え際まで指1本分」という薄毛も気になる。「お笑いの大海原でどう泳いでいいか」と話すなど、不安もあるが、賞金500万円を手にするとマネジャーは優勝直後から30分で10本以上のテレビ番組のオファーを受けた。

 6回目の出場で決勝は4回目。「最後のつもりで」と臨んだ決戦だった。酒を断ち、13キロ減量し、ホットヨガや座禅で気持ちを高めた。高得点続出にあきらめムードの楽屋だったそうだが「何とかしよう」と思えたのは、意気込みの差だった。

 [2009年2月18日8時31分

 紙面から]ソーシャルブックマーク