俳優生活30年の村上弘明(52)が美女軍団入りする。仮面ライダーシリーズでデビュー、ドラマ「必殺仕事人」では「かじ屋の政」を演じ、NHKで時代劇に主演するなど正統派二枚目のベテランが、6月1日付で米倉涼子、上戸彩、菊川怜ら女優陣や5000人以上のモデルが所属する「オスカープロモーション」に移籍する。

 夢は海外再挑戦だ。「俳優生活30年。これからが集大成。米国だけでなく、いろんなところでトライしたい」と話す。91年公開の米映画「アイアン・メイズ」に出演して以来、海外作品に興味を持っていた。ところが、オーディションの情報を集めるには、大手プロダクションが有利になる。実際に渡辺謙ら日本の俳優が多く出演した06年の米映画「硫黄島からの手紙」は情報収集で後れをとり、出演を逃した。

 そこで、妻都さん(41)がモデル時代に所属していた縁もあり、同事務所に新天地を求めた。国民的美少女コンテストなど美女軍団の印象が強い同事務所だが、「オスカー」の命名には世界で活躍するタレント育成の願いが込められている。村上は「オスカーという名前に引かれた。賞が目標ではないけど、米アカデミー賞でオスカー像をもらえば、自分のやりたいものができる立場になれる」と意欲的。オスカーからオスカーを目指す。

 [2009年5月27日7時52分

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