覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた女優酒井法子(38)の26日の初公判で、情状証人として証言台に立った酒井被告の前所属事務所サンミュージックの相沢正久副社長(60)が「継母の病状を聞いて、僕が立つしかないと決断しました」と話した。父親である秀禎(ひでよし)相談役(79)も後押ししたことを明かした。一方で、社内からは解雇したタレントの情状証人になることを疑問視する声も上がっていた。
相沢副社長は前日の初公判で、情状証人として酒井被告の今後をサポートし、更生を手助けすることを述べた。しかし、証人を引き受けることをかなり悩んだという。
担当弁護士から依頼があったのは先週で、肺がんの手術をしたばかりの継母の状況を聞いた。「経営者としての立場もありますから、板挟みになりました。お母さん(継母)の病状を聞いて、とても法廷で立っていられる状況じゃない。証言できる人間は僕しかいないと思いました。それに、法子には子供がいますから。何とか執行猶予を付けてほしかったので、決断しました」。
相沢氏が提案した介護の仕事について「大変素晴らしい仕事。一から勉強したい」と答えた酒井被告は、一緒に退廷した相沢氏に「ありがとうございました」と、頭を下げたという。相沢氏は「判決が出てからゆっくり話をしたい。介護の仕事ができるのかと言う声があることは知っていますが、見守ってほしい」と話した。
また、相沢氏の父親で秀禎相談役は「情状証人を頼まれたと聞いて『出てあげたら』と言いました。解雇したけど、情まで切ったわけじゃない。憎くて憎くて別れたわけでもない。助けを求められたら、ほってはおけない。社内には僕からも説明するし、サポートするからと言いました。法子は高校は卒業していますが、学校のことなんかはあまり詳しくないでしょう。教えてあげなきゃいけないんじゃないかと思っていますよ」と、後押ししたとした。
一方で「個人的な心情と言われれば分からないでもない。でも世間がどう見るか。介護も唐突な感じがしました」と、複雑な心境を語った社員もいた。「会社としてではなく、副社長と酒井さん個人のつながりのこと」と、冷静に見る向きが多かった。
[2009年10月28日8時33分
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