シャンソン歌手クミコ(55)が6日、広島・平和記念公園で行われたINORIプロジェクト「千羽鶴奉納セレモニー」に出席し、6万5000羽の折り鶴をささげた。
同プロジェクトは「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さん(享年12)が回復を祈り折り続けた千羽鶴にちなんだ。この日は気温35度のうだるような暑さの中、クミコは「折ることは(平和を)祈ること。命があることに感謝してほしい」。折り鶴は国内外から集まり、クミコやスタッフらも今年3月から折り、仕事の合間を縫って約2000羽の折り鶴を完成させた。7月上旬には、作業の影響で座骨神経を痛めたが気持ちを奮い立たせ折り続けた。
今年2月、禎子さんのおいでミュージシャンの佐々木祐滋(40)が作曲した「INORI~祈り~」を発売。8月4日付のUSEN週間チャートでは演歌、歌謡曲、総合の3部門で3回目の1位を獲得した。
セレモニー前には、禎子さんの出身幼稚園、小学校へ佐々木と訪問し、2人で同曲を熱唱。子どもたちに「平和の大切さ」を伝え、神妙に「広島の子供たちが世界の人へ平和を教える種となるでしょう」と願った。
[2010年8月7日8時36分
紙面から]ソーシャルブックマーク