歌手加藤登紀子(66)と夫で有機農法の実践家だった故藤本敏夫さん(享年58)夫婦の波乱にとんだ半生が舞台化される。加藤が夫婦生活35年の軌跡を書いた「青い月のバラード」をもとにした舞台「青い月のバラード」(10月19~24日、東京・六本木の俳優座劇場)で、藤本さん役を勝野洋、加藤役を沢田亜矢子が務める。
学園紛争が吹き荒れた68年、加藤は反帝全学連委員長の藤本さんと出会い、恋に落ちた。やがて藤本さんは逮捕・収監されるが、72年に2人は獄中結婚して世間の注目を浴びた。学生運動が終息する中、子どもが誕生し、加藤も歌手として成功する。藤本さんは出所後、有機農法の実践家として農村に移住。二重生活となった2人は離婚の危機を迎えるが、それも乗り切り、藤本さんのがんとの闘いを加藤は献身的に支えた。
舞台は68年の2人の出会いから藤本さんが亡くなる02年までの35年の軌跡を、加藤のヒット曲「知床旅情」「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」など数々のヒット曲を織り込みながら描く。制作側は「激動の時代を生きた2人の生き方、夫婦のきずなを浮き彫りにしたい」という。歌手としての加藤をバックアップした恩師で、先日亡くなった歌手石井好子さん役に夏樹陽子がふんし、加藤と石井さんの交流も描かれる。また、加藤の子ども役には、坂東三津五郎の長女守田菜生らが決まっている。
[2010年8月11日7時28分
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