TBSが10月期、深夜帯にドラマ枠「フライデー・ブレイク」(金曜深夜0時20分)を編成することが20日、分かった。従来のバラエティー枠を改編するもので、同局は若い世代をターゲットに、テンポの速いミステリーサスペンスを放送するという。さらに、視聴者参加型番組を目指しており、主演および主要キャストの最終オーディションの模様を、動画共有サービス「ユーストリーム」で、22日午後2時半から完全生中継することも決定した。

 新たに番組を立ち上げ、チーフプロデューサーを務めのは連ドラ「新参者」がヒットした伊与田英徳氏。同氏は「面白い企画は深夜帯から生まれてくるもの。新しいメディアを使い、“ブレイク”にちなんで、キャストや脚本家は伸び盛りの若手を中心に集め、飢えた才能を発掘したい」と意気込んでいる。

 一般公募を含め、約1500人の中から現在70人が最終選考に進んでいる。22日午後9時には主要キャスト5人が決定し、後日発表される。放送は1クール全10話の予定。タイトルは未定だが、視聴者のリピーターを増やすため、30分間のスピード感あふれるサスペンスにこだわり抜いた。

 伊与田氏は「オーディションだけでなく、今後は衣装合わせやリハーサル、スタッフルームなどの舞台裏も、ユーストリームで生中継していくつもりです」と話す。完成したドラマを放送するだけではなく、その制作過程も積極的にオープンにすることで、視聴者の番組への関心を高める意向のようだ。

 [2010年8月21日6時49分

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