女優藤沢恵麻(27)が、2年半ぶりにテレビ復帰することが12日、分かった。小栗旬主演のTBS系ドラマ「獣医ドリトル」(10月17日スタート、日曜午後9時)で、同局系「3年B組金八先生」以来2年半ぶりの連ドラ出演となる。昨春の舞台「カゴツルベ」出演のために一時帰国も、2回に分けて計1年8カ月ほどロサンゼルスで語学留学していた。このほど、ロスで取材に応じ、日本での芸能活動再開を明かした。

 04年のNHK朝の連続テレビ小説「天花」のヒロイン役で、女優デビューを果たした。06年には映画「ラブ★コン」で主演するなど、走り続けてきた。だが、藤沢は「素晴らしい先輩は多いけど、マネだけでは意味がない。やっぱり役者って、その人自身が問われるから、もっと自分を変えたい、うまくなりたい、殻を破りたい」と思い、休業に踏み切った。一念発起して08年秋に渡米。「何も誰も知らない場所へ、船(自分)を出すこと自体も挑戦でした」。

 英語を学んだり、ホームステイで米国社会に入り込むだけでなく、外国人とかかわる中で、日本舞踊を学び始めるなどして祖国も見つめ直した。ロス在住の映画監督や、俳優真田広之(49)、米俳優マシ・オカ(35)らとも交流を深め「(彼らの)情熱や信念に、ものすごく刺激を受けて、勉強させてもらいました」。いつか、2人のように海外作品の日本人役を真剣に演じたいという新たな夢も芽生えた。

 今夏に語学学校を卒業。貴重な経験を携えて、芸能活動再開の準備を整えた。11月27日発売の女性ファッション誌「MORE」(11年新年号)でのモデル復帰も決定。「留学で自分のどこが変わったのかは、まだ確認できてませんが、きっと、これから仕事していくと見えてくるんですよね」。柔らかい笑顔から、心のゆとりや自然体が伝わってきた。

 [2010年9月13日8時11分

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