「心よりおわびし、深く反省しています」。全治2カ月の大けがを負った歌舞伎俳優市川海老蔵(33)が7日、退院し、都内で行った会見で計11回も頭を下げ、涙目で謝罪した。

 会見の冒頭、松竹の迫本淳一社長が海老蔵の無期限謹慎を発表し、その理由を説明した。予定していた会見をキャンセルしたにもかかわらず、深夜に外出し、12月の南座の顔見世興行にまで出演できない事態になったことの重大さを考慮したという。日ごろの飲酒の態度や歌舞伎関係者やファンを裏切る形になったことも理由に挙げられた。

 しかし、出演を望む声もあったと語り、松竹としても年明けの大きな興行だけに断腸の思いだったようだ。その上で海老蔵に対しては「歌舞伎が多くの出演者やスタッフ、関係者に支えられていることを強く認識してもらい、自覚と猛省を促したい」と続けた。

 [2010年12月8日9時21分

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