昨年11月に歌舞伎俳優市川海老蔵(33)を殴り、全治2カ月の重傷を負わせて傷害罪で起訴された、元暴走族メンバーの伊藤リオン被告(27)の公判が3日、東京地裁で行われ、検察側が懲役2年を求刑した。伊藤被告は起訴事実を認め「子どもに恥ずかしくない人生を送りたい」と謝罪した。判決は14日に東京地裁で言い渡される。

 判決公判が3月14日に決まったことで、謹慎中の海老蔵の舞台復帰は7月の東京・新橋演舞場となりそうだ。

 当初有力視された5月の「団菊祭」は日程的に困難で、6月の演舞場公演もすでにほかの幹部俳優を中心とした公演で調整している。7月は海老蔵の妻小林麻央(28)が出産の予定ということもあり、謹慎明けの復帰舞台として格好の時期と判断されたようだ。

 この日の海老蔵は報道陣に対して無言を通した。昨年3月3日に婚姻届を提出した海老蔵と麻央はこの日、結婚1周年を迎えた。しかし、午前7時前に自宅を出てきた2人は報道陣から「結婚記念日おめでとうございます」「今日、伊藤被告の公判ですが」と声を掛けられたが、無言で車に乗り込んだ。

 4時間後の午前11時ごろに2人そろって帰宅したが、その時も報道陣の問い掛けには応じず無言だった。グレーのスエット上下の海老蔵はあごから鼻下にひげをたくわえて、麻央は妊娠5カ月のおなかを隠すかのようにコートを羽織って、黒いキャスケットをかぶっていた。その際に、大きな紙袋数個を自宅内に運び込んでおり、初めての結婚記念日を静かに祝ったようだ。