17日にスタートしたTBS日曜劇場「JIN-仁-」の初回視聴率が、関東地区23・7%、関西地区27・2%を記録したことが18日、ビデオリサーチ社の調べで分かった。主演の大沢たかお(43)は「うれしい気持ちとともに、身の引き締まる思いです。この作品を通し、ほんの少しでも勇気や元気、笑顔を届けることができれば幸いです」とコメントした。

 初回は2時間SPとして放送された。前作の初回視聴率16・5%を上回り、各局4月期ドラマのトップとなった。日曜劇場の初回視聴率が23%以上を記録したのは、07年1月の「華麗なる一族」以来となる。最高視聴率は26・0%で、かっけの患者のために仁が菓子を作るシーンなどだった。

 ドラマは、現代から江戸時代にタイムスリップした天才脳外科医の苦悩を描く。09年に放送された前作の最終回は25・3%を記録し、同年を代表するヒットドラマとなった。完結編の今作は、海外80カ国での放送も決まっている。

 番組の公式サイトには、東日本大震災の被災地などからも多くの反響が寄せられた。「もういっぺん生まれてきたい、そう思える国にすること」「笑える日は必ず来る。生きてなきゃ笑えないんです」などのセリフに「今の日本とリンクしてならなかった」「涙が出た」などの感想が届いた。石丸彰彦プロデューサーは「スタッフ、キャスト一同、すべての思いを作品にぶつけていくつもりです」とコメントしている。