タレント堺正章(65)が、横山剣(51)が率いるクレイジーケンバンドと新ユニット「堺正章とクレイジーケンバンド」を結成することが24日、分かった。9月14日に「そんなこと言わないで」をリリースする。歌は堺と横山のデュエットで、横山が作詞作曲、クレイジーケンバンドが演奏を担当。中年男性の恋のアバンチュールがテーマだ。子役コンビも活躍する今の音楽界で、計116歳の2人を軸にしたファンキーなユニットが走り始める。

 2人合わせて116歳の堺と横山が、新ユニットを結成した。堺は08年、15年ぶりに新曲「忘れもの」をリリースしたことをきっかけに再び音楽への意欲を高めていた。その中で「イケたおじさんとのコラボレーションはどうだろう」と横山とユニットを組む話が持ち上がったという。2人は今年1月にパーティーで初対面し、音楽や趣味のクラシックカーの話で意気投合していた。ともに2次会にも出掛け「不安定な世の中だからこそ、楽しく元気になる楽曲を2人でやろう」と同企画が即決した。

 楽曲は横山が作詞作曲。中年男性が美女に翻弄(ほんろう)される恋のアバンチュールを描いている。昭和歌謡をほうふつさせる曲調も中高年のストライクゾーンで、堺は「昔はこなせたことがなかなかうまくいかない、年齢を重ねた裏にあるそんなおやじのにおいを明るく歌ってみました」と話す。その上で「今は男性に元気がないように感じます。そんな世の男性に1発カンフル剤を打たせていただきます。この曲は即効性、持続性がある薬です。これを聴いてもダメなやつはダメだ」と、同世代の男性に活を入れた。

 横山は堺について「男として最高の年の重ね方をしていらっしゃる」と敬意を表し、この楽曲について「堺さんをイメージしてインスピレーションでパッと出て来たR&B歌謡。いくつになっても現役!!

 大変な時代だけどあえて能天気な歌で世間に明かりをともしたい」と説明した。

 最近はK-POPや芦田愛菜(7)と鈴木福(7)の子役コンビが話題になっている。その中で、ユニットを結成したファンキーなオヤジたちが、音楽界に新たな風を吹き込みそうだ。