ジャニーズJrの人気ユニット、A.B.C-Zらが出演する舞台「少年たち

 格子無き牢獄」(9月5~29日、東京・日生劇場)の製作発表が1日、都内で行われた。左足小指関節脱臼骨折で療養中の同ユニット、河合郁人(23)が入院先から駆け付け、車いすで会見に出席した。

 河合は先月23日、舞台「PLAYZONE

 ’11」のステージで着地に失敗し、骨折。全治1カ月と診断され、残りの本公演をすべてキャンセルした。本作については、河合の強い希望から医師の了解を得た上で、予定通り出演することが決定した。河合は「舞台に立たないとダメ人間になってしまう。左足以外は元気いっぱいなので、この状態でできることを見せていきたいです」と意気込んだ。

 河合の熱意が出演を可能にさせた。A.B.C-Zの本作への出演は昨年に引き続き、2年連続となる。少年院を舞台に少年たちの成長を描く内容は昨年と変わらないが、河合が車いすで出られるよう、車いすに乗っている設定に変更された。事務所社長のジャニー喜多川氏は「様子を見ながら、出演シーンをさらに増やしていきたい」とし、公演中も臨機応変に内容を変える意向だ。

 本人もできる限り万全の態勢で臨む。「早く、きれいに治るそうなので」と、明日3日にボルトを入れる手術を受けることを明かした。手術後2週間は入院して、その後もリハビリを行うことから、リハーサルにすべて参加することは不可能。ぶっつけ本番になる可能性もあるが、「昨年も毎日内容を変えながらやっていましたから」と、焦りはない。

 公演期間は約1カ月。河合は手術と懸命なリハビリを経て、車いすながらも楽日まで演じきるイメージはできている。【近藤由美子】