東方神起、少女時代らが所属する韓国SMエンターテインメントのアーティストが集結したライブイベント「SMTOWN

 ライブ」が4日、東京ドームで最終日を迎えた。3公演15万枚のチケットに60万人が応募する人気ぶり。同イベントは日本、ロサンゼルス、パリで成功を収めており、10月23日にニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンで開催されることも日本のファンに発表された。K-POPの人気は全世界へと広がっている。

 東方神起がステージに登場すると、この日一番の大声援がわき起こった。チャンミン(23)が東京ドームの一塁ベンチ付近、ユンホ(25)が三塁ベンチ付近で宙づりになって登場すると、5万人が総立ちで悲鳴を上げた。高さ15メートルの状態のまま、85メートルの距離を移動し、センター後方のメーンステージへ。切れ味抜群のダンスと迫力ある歌声は別格で、東京ドーム全体が興奮状態に包まれた。

 ユンホは「今日は(3日間公演の)最後の日なので、もっと気合入れて頑張ってます」と絶叫。チャンミンも息を切らしながら「今日は目の前の皆さんと一緒に時間が過ごせて最高です」。さらに、チャンミンは「9月は皆さんにとってどんな月ですか?

 ワンちゃんを飼うとか、彼と別れるとか?(笑い)。僕らにとってはアルバム発売の月。こういうことは、あまり言いたくないんですけど」。28日発売のアルバム「TONE」をPRするとユンホが「(トークが)うまくなったね」とほめたたえるシーンも見られた。アルバム収録曲「B.U.T(BE-AU-TY)」を初披露し、ユンホは「評判がよくてうれしいです」と手応えを口にした。

 今回のライブは11組36人のアーティストが参加。今年1月に、日本で初めて行われた「SMTOWNライブ」は2万4000人を動員しチケット応募者は40万人だった。今回は東京ドーム3公演で15万人を動員し、チケット応募者は60万人だった。

 この日は、10月23日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでSMTOWNを開催することが日本のファンに正式発表された。同会場は、NBAのニューヨーク・ニックスの本拠地で、米国のスポーツ競技、エンターテインメントの聖地でもある。韓国の音楽イベントが同会場で開催されるのも初めてのこと。着実にアジアから世界へ。SM人気は地球規模で急速に拡大している。【岩田千代巳】

 ◆SMTOWN

 韓国SMエンターテインメントの所属アーティストによるアジア最大規模の音楽祭。08年にソウルと上海、09年にはバンコク、10年にはソウル、上海、ロサンゼルス公演を成功させた。今年1月に日本初上陸。東京・代々木第1体育館に2日間で2万4000人を動員した。6月には初の欧州開催となるパリ公演も実施。各アーティストのヒット曲を中心に構成したステージをはじめ、各アーティストのコラボレーション舞台まで、派手なパフォーマンスと多様な企画でファンから高い支持を得ている。