19日午後8時にスタートするテレビ朝日系の人気ドラマ「相棒」(水曜午後9時)が、区切りのシリーズ10作目を迎えるにあたり、豪華ゲストが続々登場することが16日、分かった。前作では23・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のシリーズ最高視聴率を記録。水谷豊(59)演じる杉下右京と、及川光博(41)演じる神戸尊の相棒コンビと豪華ゲストたちが、どんな対決をするか注目だ。

 番組は00年6月に単発ドラマとして放送され、02年10月から連続ドラマとしてシーズン1が放送されている。08年5月には映画「相棒-劇場版-」が、10年12月に2作目が公開され、いずれも話題を呼んだ。シーズン9は昨年度の連続ドラマ最高となる平均視聴率20・3%という快挙も達成している。

 いよいよ始まる19日の初回2時間スペシャル「贖罪」のゲストは戸田菜穂。15年前に起きた事件を裁いた際「有罪判決を下してはいけない気がした」と話し、時を経ても真実を求めようとする東京地裁の裁判官・磯村菜々美を演じる。右京、尊とともに真実を明らかにするために奔走するが…。

 第2話「逃げ水」(26日放送)には、シーズン7の元日スペシャル以来、3年ぶりの「相棒」となる渡哲也が再びゲスト出演。民間から登用された法務大臣として登場した瀬田宗明がその後、法務大臣を退き人情派の弁護士に戻って、依頼人の心に寄り添う。被害者の両親が抱える心の闇、そして今回殺害された加害者である男の複雑な家庭環境などをひもときながら捜査を進める右京と尊。そんな2人と弁護士として老夫婦をかたくなに守ろうとする瀬田の静かな対決はまさに圧巻だ!

 さらに、第5話「消えた女」(11月16日放送)には、08年に公開された映画「相棒-劇場版-絶体絶命!42・195km

 東京ビッグシティマラソン」で謎の女子大生を演じた本仮屋ユイカ演じる守村やよいが、ジャーナリストになって再び登場。及川演じる尊とは初めての遭遇となり、その掛け合いにも注目だ。

 また「相棒」初出演の大物ゲストも続々と出演する。第3話「晩夏」(11月2日放送)では、三田佳子が着物姿の女流歌人・高塔織絵を演じ、水谷豊と久しぶりの共演を果たす。織絵が確かめたかった42年前の真実とは?

 残された俳句と二重底の文箱が鍵となる。第6話(11月23日放送)では、研ナオコが気まぐれなジャズシンガー安城瑠里子を演じる。ステージの途中にイベント会社の女性社長が非常階段で死亡。事故なのか、事件なのか。歌手として、女優としてマルチな才能を持つ研が、挑戦的でミステリアスな伝説のシンガー役をどう演じるかも見逃せない。

 松本基弘ゼネラルプロデューサーは「シーズン10では、このほかにも多彩なゲストや『相棒ワールド』懐かしの住民たちが登場します。誰が出るかはまだヒ・ミ・ツ。お楽しみに!」と今後にも期待を持たせた。今まで以上にパワーアップした「相棒」から目が離せない。