ジャニーズJrの人気5人組グループ、A.B.C-Zが、早ければ来年1月にもDVDでメジャーデビューを果たす。9日、都内で行った座長公演「ABC座

 星(スター)劇場」(東京・日生劇場、来年2月4日開幕)の制作発表で明かした。得意のアクロバットやダンスをアピールするために、CDではなくDVDを制作していく活動形態は、ジャニーズでも新たな分野を切り開くことになる。

 会見の冒頭、河合郁人(24)は「5人でジャニーズ初のDVDデビューします」と胸を張って発表した。

 メンバー全員がバック宙ができるなど、特にダイナミックなパフォーマンスや華麗なダンスを得意とする。聴かせる部分とともに、得意分野の見せる部分をアピールするのが狙い。DVDデビューはメンバーの提案がきっかけだった。河合は「(レコードデビュー前にビデオを発売した)少年隊の話も聞いていたし、1年前から自分たちの中でCDデビューではない形を考えたところ、映像にたどり着きました」と説明した。

 ジャニーズ事務所社長、ジャニー喜多川氏(80)は「大賛成です。彼らの特徴が一番出る、いい見せ方」と即ゴーサインを出したという。ジャニー氏は「CDを出すことはありません」と話しており、今後もライブや舞台以外の制作物としては、DVDを主戦場とする異例の活動形態を取る。

 デビューDVDの内容は未定だが、オリジナル曲や新曲を2、3曲を収録。撮り下ろしの映像をはじめ、これまでの舞台、公演の映像を盛り込む予定。価格帯もシングルCDより少し高い価格となる1500~2000円を予定している。座長公演「ABC座

 星(スター)劇場」までに発売予定で、同公演が事実上のデビュー記念公演になる。

 スターの卵、ジャニーズJrは必ずと言っていいほど、1度はCDデビューを目指している。河合は「よく後輩たちがデビューして悔しいかと聞かれますけど、戦うところ、オレたちが伝えたいところが違いますから」と違いを強調した。

 「ABC座

 星(スター)劇場」は3~5月に全国6都市での上演を決定。形態を変えて、海外を回ることも検討している。河合は「楽曲を映像とともに、世界中に配信もしていければ。世界でもやっていきたい」。アイドル王国の新しい分野を切り開く担い手としての覚悟はできている。【近藤由美子】

 ◆A.B.C-Z(エー・ビー・シー・ズィー)

 五関晃一(26)戸塚祥太(25)塚田僚一(25)河合郁人(ふみと=24)橋本良亮(りょうすけ=18)の5人で構成。A.B.CはAcrobat

 Boys

 Clubの略で、アクロバチックアクションを得意とする。01年にA.B.C.を結成し、08年から橋本が加入し、現在のグループ名になった。