家政婦の次は女ボス。松嶋菜々子(38)が、嵐の松本潤(28)主演のフジテレビ系連続ドラマ「ラッキーセブン」(来年1月16日スタート、月曜午後9時)に出演することが11日、分かった。現在、日本テレビ系主演ドラマ「家政婦のミタ」(水曜午後10時)でクールな家政婦を演じ、高視聴率を記録中。新ドラマでは主人公が憧れの気持ちを抱く探偵事務所の経営者を演じる。フジテレビの看板ドラマ放送枠「月9(ゲツク)」出演は、00年「やまとなでしこ」以来11年ぶり。

 「ラッキーセブン」は、探偵事務所で働く7人の活躍や葛藤を描く群像劇。松本のほか、瑛太(28)大泉洋(38)ら豪華メンバーが出演する。松嶋が演じるのは、個性豊かな7人を束ねる女ボスだ。経営者であり、決断力と胆力を持ち合わせている設定で、逆境にも動じない芯の強さを持つ女性として描かれる。「家政婦のミタ」では、地味なメーキャップなどがキャラクターの不気味さを増長させたが、「ラッキーセブン」では一転、外見は華やかな設定。視聴者にはゴージャスな印象を与えることになるという。

 事務所経営の目的は謎とされ、回を追うごとに目的が明らかになっていく。「ミタ」は主人公の謎めいた背景が多くの視聴者の関心を引きつけ、11月30日放送分では今年放送の連続ドラマで最高の平均視聴率29・6%を記録した。「ラッキーセブン」も視聴者を楽しませる謎が用意されており話題を集めそうだ。

 異例の連続ドラマ出演でもある。2児の母親となり、間隔を空けてドラマ出演してきた。「ミタ」終了後も休養に入るのではいわれていたが、制作側の熱意と松本の存在が2期連続のドラマ出演を決意させた。重岡由美子プロデューサーから「個性あふれる面々をまとめ上げる圧倒的存在感、美しさを持つ方は、ほかに考えられなかった」と口説かれた。松本とは05年、07年にTBS系「花より男子」で共演しており、「松本さんの主演作なら」と出演を決めたという。松本演じる主人公から、ほのかな憧れを抱かれる設定だ。

 松嶋は今や視聴率女王。フジテレビに限っても「GTO」が最高35・7%、「救命病棟」シリーズが同25・4%、「やまとなでしこ」が同34・2%など主演作は軒並み高視聴率。「やまとなでしこ」以来の月9出演にフジテレビも期待を寄せている。松嶋は「初挑戦となるアクションエンターテインメント作品。役どころ、個性豊かなキャストの皆さんとの共演と、今から撮影を楽しみにしております」と話している。