作家の真樹日佐夫さん(本名・高森真土)が、神奈川県内の病院で亡くなっていたことが2日、分かった。71歳だった。関係者によると、真樹さんは、趣味のヨットを楽しむために同県内のヨットハーバーに出掛けていたが体調を崩し、病院に搬送され、その後、亡くなったという。死因は明らかにされていない。

 真樹さんは「タイガーマスク」「巨人の星」などで知られる漫画原作者の故梶原一騎さんの実弟で、空手家、映画プロデューサーとしても活動していた。公式ホームぺージによると、梶原さんの紹介で、空手の極真会館に入門し、東京渋谷支部長、師範代などを歴任。80年には「真樹道場」を設立し、キックボクシングジムなども手がけていた。

 昨年からはTBS「サンデージャポン」のサンジャポファミリーとして、不定期に出演。同2月には、漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗る人物が、児童養護施設などに匿名寄付を行う行為が起きる中、「タイガーマスク」の実写版映画を製作する計画を発表していた。

 ◆真樹日佐夫(まき・ひさお)本名・高森真土(たかもり・まつち)。1940年(昭15)6月16日、東京都生まれ。作家、空手家。世界空手道連盟真樹道場宗師。真樹プロダクション社長。68年、「凶器」で第33回オール読物新人賞受賞。故梶原一騎氏の実弟。梶原氏の紹介で極真会館総本部に入門、大山倍達氏と義兄弟の契りを結ぶ。80年、東京・西麻布に「真樹道場」を設立した。