市川団十郎(65)が、東京・国立劇場3月公演「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」(3~27日)で熊谷直実と平忠度の2役を演じることになり21日、埼玉県のゆかりの地を訪問した。直実の遺骨を納めた美里町の蓮性堂、忠度の供養塔がある深谷市の清心寺を訪れた団十郎は「軍記の主人公が近くでまつられる不思議な縁を感じた。直実は僧侶になって大きな寺を建立したが、遺骨を納めるほこらが小さいことにびっくりした」。「流しの枝」の忠度は初役、「熊谷陣屋」の直実は13年ぶり9回目。「2役をやりたかった。05年に白血病が再発した時の病室で『陣屋』のその後はどうなったかを舞踊劇『黒谷』で書いたほど、直実は思いの深い人物」と話した。




