お笑い女性コンビ、オセロの中島知子(40)が代表の会社が不当にマンションの使用を続けているとして、不動産管理会社など2社が部屋の明け渡しや、滞納分家賃と明け渡しまでの家賃の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、請求を認めた。中島側は全面敗訴で、立ち退きと賠償金も含めて約650万円の支払いを命じられたが、中島は自称霊能者の女性と自宅マンションにこもったまま。マインドコントロール状態にあるという中島は、この事態を知らないまま自己破産に追い込まれる可能性もある。

 中島側、原告側双方の代理人や関係者が誰も出廷しない法廷で、堀田匡裁判官が判決文を読み上げた。「被告らは本件口頭弁論期日に出頭せず、準備書面を提出しない。従って請求原因事実を争うことを明らかにしないものとして、自白したものとみなす」。原告の請求を認め、中島側に東京・渋谷区にある事務所マンションの部屋及び駐輪場の明け渡しや、滞納分家賃、損害賠償金など総額約650万円の支払いを命じた。わずか3分だった。

 訴状によると、中島側は個人事務所の家賃月39万円を昨年6月以降支払っていなかった。9月末に明け渡す約束も一方的に延期していた。中島側は今月14日に東京地裁で開かれた、第1回口頭弁論に出席しなかったため、敗訴が濃厚とみられていた。そして、下された判決に不服申し立てをしない場合、2週間後に判決が確定する。その1~2週間後となる3月中旬ごろにも、裁判所の執行官、執行補助業者、立会人、原告側弁護士、鍵業者らが同マンションに行き、口頭及び書面で、強制執行断行日を伝える「催告」を行う。

 それでも判決に従わない場合、さらに約1カ月後となる4月中旬~末ごろまでに、強制執行が断行される。鍵を閉めても解錠され、執行官らにより、強制的に室内にある家財などが差し押さえられ、立ち退かされる。

 中島は今月10日、自宅マンション家主の俳優本木雅弘夫妻からも、約390万円(月65万円)の滞納家賃支払いや立ち退きを求め提訴された。この裁判も敗訴する可能性が高く、6月下旬~7月上旬ごろにも、自宅マンションへの強制執行が断行される見込みだ。

 しかし、中島を知る関係者によると、霊能者にマインドコントロールされているとみられる中島は、いまだにこの事態を知らない可能性もあるという。仕事もしていない中島が、計約1000万円の支払いを求められ、自己破産の道をたどる恐れすら出てきた。