大手芸能プロ、オスカープロモーションが主催する「第13回全日本国民的美少女コンテスト」が21日、都内で開かれ、福岡県の高校1年、吉本実憂さん(15)と、新潟県の中学1年、小沢奈々花さん(13)がグランプリをダブル受賞した。同コンテスト出身の女優米倉涼子(37)上戸彩(26)武井咲(18)らも祝福に駆けつけた。7月にブロードウェーデビューを果たした米倉は「夢に突き進んでほしい」とエールを送った。

 グランプリ発表の瞬間、吉本さんと小沢さんの目が潤んだ。吉本さんは「自分の夢は上戸彩さん、剛力彩芽さん、武井咲さんのような女優さんになることなので、頑張りたいです」と喜びを表現。小沢さんは「石川亜沙美さんやヨンアさんに憧れて、モデルになるのが夢。夢に向かって頑張ります」と目を輝かせた。

 今大会は、多くの美女タレントを抱えるオスカープロが3年ぶりに開催。25周年記念大会でもあった。応募総数10万2564人。2人は、この日の最終選考に残った21人の中から選ばれた。それぞれ賞金200万円を手にした。

 吉本さんは北九州市在住で趣味はダンス。特技は小学3年から始めた地元に伝わる「小倉祇園太鼓」。審査では歌手倖田来未の「WIND」を歌った。小沢さんは新潟市在住。チアダンスが特技で、いきものがかりの「気まぐれロマンティック」を熱唱した。

 アピールポイントについて吉本さんは「一生懸命さです」。小沢さんは「自分にしかできない笑顔」。賞金は、吉本さんが「ケータイを買い替えたい」、小沢さんは「貯金して残りを母親にあげたい」と話した。

 同コンテスト受賞歴がある米倉、上戸、武井らオスカープロ所属のタレントも祝福に駆けつけた。7月にミュージカル「CHICAGO」主演で、念願だったニューヨークのブロードウェーのステージに立った米倉は「私は勢いだけで生きてますから」と笑わせた後、「10万人の中から残ったということは何か光っているということ。夢があったら背中にしょって突き進んでほしい」と経験も踏まえたエールを送った。

 上戸は「私も気付いたらもうすぐ27歳。後輩が増えるのかなーと思うと、自分でもワクワクします」。武井は「自分の時を思い出して感動しちゃいました」と話した。この日は、剛力彩芽、忽那汐里、宮崎香蓮ら歴代受賞者や出身者の多くが来場して花を添えた。

 2人を含む受賞者は今後オスカープロに所属し、家族らと相談しながら活動方針などを決めていく。意思や努力しだいでは、来年にも東映の映画、テレビ朝日系ドラマへの出演、歌手デビューするチャンスをつかむこともできる。【広部玄】