演歌歌手八代亜紀(62)がジャズ歌手として世界デビューする。ジャズアルバム「夜のアルバム」が日本発売日の来月10日に、世界75カ国で同時配信されることが25日、分かった。

 海外版アルバムタイトルは「SONGS

 AROUND

 MIDNIGHT」。iTunes

 Storeなどを通じて、米国やカナダ、英国、フランス、ドイツ、ブラジル、南アフリカ、エクアドルなど各国に配信する。過去にバーチャルアイドル初音ミクが世界217カ国に配信した実績もあるが、アルバム発売元のユニバーサル・ミュージックによると、75カ国配信は邦楽アーティストで史上最多という。

 世界デビュー、各国配信は、八代の実力が高く評価された形だ。世界中に販売網を持つユニバーサルの70カ国以上にある全支社が配信に協力する。同社は「演歌、ジャズといった枠は関係ない。世界中に素晴らしい声を届けたいし、受け入れられると確信しています」と自信をのぞかせた。

 八代は「今回このような素晴らしいチャンスをいただいて大変光栄です。私の歌声が世界中の人々に届けられると思うと、とてもワクワクします。近い将来、海外でのジャズ公演もぜひ実現させたいです」と意気込んでいる。熱望する初の海外公演についても実現の可能性が高そう。関係者によると、来年以降の全米公演開催などを目指し、交渉に入っているという。

 来月14日午後2時から、東京ドームシティのラクーアガーデンステージで発売記念イベント「真昼の握手会」の開催も決定。まずはお膝元の日本でキャンペーンに力を注ぐ。