タレント羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(51)が未公開株の売買をめぐる3億7000万円の詐欺と恐喝未遂の罪に問われた裁判で最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は1日までに、無罪を主張した被告側の上告を棄却する決定をした。1審大阪地裁の無罪を破棄し懲役6年とした2審大阪高裁判決が確定する。恐喝未遂の共犯とされた元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告(58)の上告も棄却。同様に逆転有罪とした懲役2年の2審判決が確定する。

 2審判決によると羽賀被告は01年、知人男性に医療コンサルタント会社の未公開株を実際の3倍の価格で買わせ、代金など計3億7000万円をだまし取った。返済を求められたため、渡辺被告らと共謀し06年、男性を脅して請求を断念するよう迫った。