日本テレビ系「NEWS

 ZERO」の男性プロデューサーにセクハラとも受け取られる行為を受けた番組キャスター山岸舞彩アナウンサー(26)が3日、騒動後初めて公の場に姿を見せた。都内で行われたイベントで、現在の心境を語った。質問には応じなかったが、「セクハラの認識はなかった」「スタッフがいろいろと相談に乗ってくれた」と自分の言葉で話した。

 イベントは「日経トレンディ」主催「上半期ヒット商品ベスト30」の発表会だった。終了後の囲み取材で報道陣が騒動について聞こうとすると「後ほど、私1人で説明させていただくので」と制した。一緒にイベント出演した俳優福士蒼汰(20)らが降壇後、ミニスカート姿で壇上の真ん中に立ち、テレビカメラを真っすぐ見つめた。

 「他の方がどういう風に考えるかは別にして、私自身がセクハラを受けたという認識はなかったですし、セクハラという言葉を自分から発したことはなかった。『セクハラ』という言葉が1人歩きしたことは残念で不本意です」

 2人きりの飲み会の強要や楽屋への頻繁な出入りが男性プロデューサーのセクハラ行為として報道された。プロデューサーは1日付で番組を外れた。ほかの女性スタッフへの行為も疑われている。山岸アナは笑顔はなく、少し声を震わせながら言った。

 「セクハラ」は否定したが、番組スタッフに相談していたことを明かした。「日本テレビや『NEWS

 ZERO』の皆さんはすごく、私の話を真摯(しんし)に聞いてくださいましたし、いろいろと相談にも乗ってくださいました。その対応には本当に感謝しています」

 質問は受けなかった。番組に影響を及ぼすことに配慮してか、「ここで全てを皆さんにお話しできる立場でもありません」と言い、「私1人の問題でもありませんので、全てをお話しするというわけにはいかない」と繰り返した。「スタッフの皆さんは本当に良い方ばかり。感謝しています。これからも『ZERO』のキャスターとして頑張っていきたいと思っています」と番組に対する愛情は強調した。

 約2分間、話し終えると「報道されている一部分(の行為は)あったんですか」と質問が飛んだが、答えずに降壇した。

 ◆山岸舞彩(やまぎし・まい)1987年(昭62)2月9日、東京都生まれ。日本女子大入学後、モデルデビュー。06年に東レ水着キャンペーンガールに選出。07~09年までテレビ朝日系「やじうまプラス」出演。11年にはNHKのスポーツキャスターも務め、ミニスカート姿が話題に。昨年はNHKロンドン五輪の現地キャスターに。168センチ。血液型O。