女優沢尻エリカ(25)が、真っ裸になっている。4年半ぶりの主演映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督、7月14日公開)の製作現場会見が9日、都内のスタジオで行われた。共演の寺島しのぶ(39)から、撮影現場での脱ぎっぷりの良さを絶賛され、自信満々に「乞うご期待」と全開を宣言した。

 沢尻の脱ぎっぷりは、数々の映画で、惜しげもなくヌードを披露してきた寺島をも驚かせた。「私は何度も濡(ぬ)れ場で脱いできているんですけれど、沢尻さんは、すごい度胸。私は、リハーサルでは脱がないのに、もう、そっから(全裸)だもん。ラテン系よね?」と、撮影現場を赤裸々に明かされても、沢尻は全く照れない。「実際、半分はラテンですし、大人の事情でR指定があるので、もうちょっと隠してとか言われるのが(逆に)面倒くさい」と余裕の笑い。

 蜷川監督も「服を着ている方が不自然なシーンも多いので、エリカと話しながら、撮っています」と、全裸のシーンを数多く撮影していることを認めた。

 すでに絡みの撮影を終えた綾野剛(30)からは「初日に罵倒されるシーンを撮って、翌日には優しくリードされるありえない展開に、胸を借りっぱなしでした。やるときはスイッチを入れて、とことんやる方」と絶賛された。「めっちゃ好きッス」とバレンタインチョコを渡したい相手に指名した、濃厚なSEXシーンで共演する予定の大森南朋(39)には「これから沢尻さんと大事なシーンがあるので、張り切っておる次第であります」と言われた。

 記者から「過激な原作をどう表現するか?」と尋ねられても、「作品がそもそも過激なんだから、やるときから、とっくに覚悟を決めてる。だから、その質問自体がおかしいでしょ(笑い)。作品をリスペクトしてて、監督と2人でこの世界観を再現したい、どこまで近づけるかとやっているのですから。乞うご期待ください」と、ニヤリと笑って回答した。

 今後の行く末を占う銀幕の復帰作に、文字通りに裸一貫で全力投球している。【瀬津真也】