北野武監督(65)の新作映画「アウトレイジ

 ビヨンド」(10月6日公開)が日本時間17日に開幕したカンヌ映画祭から海外セールスが開始された。

 前作「アウトレイジ」は、10年の同映画祭コンペティション部門で上映され、米国、仏、韓国などでも上映された。続編となる新作も注目されており、完成前からセールスを開始することになった。森昌行プロデューサーは「既に国外の映画関係者から、製作進行状況の問い合わせをいただいております。注目度はかなり高いので、前作を超えるセールスを期待しています。北野監督にとっても前作以上の自信作ですので、世界中で公開されるよう、ここからスタートしたい」とコメントした。

 また、前作と新作に出演している加瀬亮が現地で新作をPRする。コンペ部門で上映されるイラン作品でアッバス・キアロスタミ監督の「ライク・サムワン・イン・ラブ」に出演しているためだが、加瀬は「北野監督の最新作撮影中での参加となりますが、この映画についても、多くの方に広めてこられたらと思います」と話している。

 同作は東西の巨大暴力団の抗争を描いており、現在撮影中。今月15日には神戸で主演を兼ねる北野監督、関西暴力団の幹部、西田敏行、塩見三省らが参加して撮影が行われた。夏に撮了予定。