松井一郎大阪府知事(53)が代表を務める「大阪維新の会」は11日夜、大阪市内の同本部で全体会議を開き、10月の堺市長選の候補者に名前があがっていた元読売テレビアナウンサーの清水健氏(41)について、あらためて擁立を否定した。

 松井氏は「ご本人が読売テレビを退社されて、熱心に講演活動をなされている。そこに我々がどうもこうもしようがない。接触もしていません」と語った。

 清水氏は15年2月に乳がんのため、妻を29歳の若さで亡くし、がん撲滅を目指して「清水健基金」を設立。今年1月末に読売テレビを退社し、講演を中心に活動している。

 同局退社後の2月下旬に大阪維新から堺市長選へ出馬するとの報道があったが、清水氏は2月25日に奈良県平群町で講演後、維新からの出馬要請に「まったく無い」と否定。無所属で出馬する可能性も「まったく無い。何もない」と話していた。

 一方の大阪維新は、堺市出身の衆院議員で「日本維新の会」の馬場伸幸幹事長(52)が、松井氏らと協議し「3月から4月にかけて、(出馬の)候補者を決める」と説明していた。

 松井氏は、4月も過ぎ5月に入っても、依然として候補者が定まっていないことについては「馬場幹事長がいろんな感じで選考しているところ」と言い、現状は「(候補者選定に)慎重になっている」と話した。